便秘ケアに、食物繊維が逆効果になることも!
- 便秘をケアするのに食物繊維は効果がありますか?
- 便秘に食物繊維が逆効果になると聞いたんですが本当?
このような「便秘ケア」に関しての質問をよく受けます。
美容のプロとしての回答がこちら。
質問:便秘をケアするのに食物繊維は効果がありますか?
回答:はい、あります。理想の摂り方があるので紹介しますね。
質問:便秘に食物繊維が逆効果になると聞いたんですが本当?
回答:実は、本当です。食物繊維の摂り方によっては逆効果になります。
本記事では、便秘をケアするために、食物繊維の理想的な摂り方についてまとめます。
食物繊維が便秘を悪化させてしまう注意点も解説するので、良ければ参考にしてください。
長年、美容業界に携わってきた、美容のプロ目線で紹介していきますね。
便秘ケアに食物繊維が効果的な理由
便秘には、いくつか種類があるんですね。
慢性的に便秘に悩まされている方の場合
その多くが「弛緩(しかん)性便秘」と言われています。
特に女性の方に多い便秘です。
下剤が効きにくい便秘のタイプなので、厄介なんですよね。
つらい気持ち、よく分かります。
弛緩性便秘の原因は、一体なんでしょうか?
- 食物繊維の摂取不足
- 運動不足
この2つが代表的な便秘の原因です。
食物繊維が不足すると、どうなるか?
腸のぜん運動がうまく行われなくなってしまい、大腸内に便がたまってしまうんです。
つまり
便秘原因となる食物繊維の不足をケアしてあげることができれば!
「便秘ケア」につながるわけです。
でもですね。ここで一つ問題が……
ただ食物繊維を大量に摂れば、便秘がケアする!というわけではないんですね。
食物繊維の摂り方にはポイントがあります。
便秘ケアのために「食物繊維は2対1」
まず「食物繊維」は2つのタイプがあることは有名な話ですよね。
- 不溶性食物繊維
- 水溶性食物繊維
大きく分けて、この2つです。
つまり「食物繊維」を単純に摂れば便秘ケア!とはなりません。
なぜなら、片方のタイプだけ摂れば良いというわけではないからです。
ここからが大切なポイントとなります。
便秘ケアに効果的な食物繊維の理想の摂り方
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を【2対1の割合】で摂取する
なぜ、この割合なのか?
バランスが重要となるのには、きちんと理由があります。
それは、食物繊維のタイプによって働きが違うからです。
不溶性食物繊維:腸を刺激して、腸のぜん運動を活発にしてくれます。
水溶性食物繊維:腸内の便を、やわらかくしてくれます。
どうですか?
こんなにも食物繊維のタイプによって、働きが違うんです。
片方だけの食物繊維をとっているだけでは、便秘ケアにつながらない理由がお分かりいただけたと思います。
「不溶性を2」:「水溶性を1」
この比率を意識して、バランス良く食物繊維を摂っていきましょう。
ちなみに、それぞれの食物繊維を多く含む書品をご紹介しておきますね。
不溶性食物繊維を多く含む食品
- 穀類:玄米、胚芽米
- 豆類:納豆、大豆、おから
- 野菜:ごぼう、セロリ、キャベツ
- きのこ類:しいたけ、えのき
水溶性食物繊維を多く含む食品
- 熟した果物:みかん、バナナ
- 海藻類:こんぶ、わかめ
- こんにゃく、アボカド
バランスの大切さを強調してご紹介したのには理由があります。
それは「食物繊維のとりすぎは便秘ケアに逆効果となる」場合があるからです。
不溶性食物繊維のとりすぎは便秘ケアには逆効果
先ほどは、食物繊維の「摂取するバランス」をお話ししました。
ここで注意していただきたいのが「食物繊維の適量」です。
食物繊維というのは、便秘の方が「適量」をとることでケアにつながります。
この「適量」というのが、とても大切なんです。
食物繊維のとりすぎが、便秘を悪化させて逆効果となるからです。
その理由が「不溶性食物繊維」のとりすぎなんですね。
「不溶性食物繊維」は、便の容積を増やします。
つまり、便秘の悪化と関係があるのは「不溶性食物繊維」です。
適量であれば、腸を刺激して便通を良くすることで便秘ケアへと繋がります。
しかし、とりすぎてしまうと、便の水分を吸収してしまい、便が固くなってしまいます。
その結果、便秘がさらに悪化してしまうことになるわけです。
食物繊維を摂ればとるだけ、便秘がケアされるわけではないんですね。
慢性的な便秘に悩まれている方は、「不溶性食物繊維」ばかりのとりすぎは、便秘には逆効果になる恐れがあると覚えておきましょう。
先ほどご説明した
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を【2対1の割合】で摂取する
このバランスが大切なんですね。
便秘ケアに食物繊維まとめ
以上、便秘ケアに食物繊維のとりすぎは逆効果!?について、便秘を悪化させないコツをご紹介してきました。
- 便秘ケアには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を【2対1の割合】で摂取する
- 不溶性食物繊維のとりすぎは便秘ケアには逆効果
腸の状態は、お肌と直結しています。
便秘は肌荒れの原因となるので、できるだけ早くケアしたいですよね。
食物繊維をバランスよくとる食生活。
そして何より水分補給。
食物繊維だけを摂っても、水分が不足していると便意が起こりません。
水分補給をこまめにすることで、腸への刺激になりますからね。
腸内をキレイにするということは、そのままお肌をキレイにするに繋がります。
外側からのスキンケアと同時に、体の中からキレイな肌作りをしていきましょう!
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