朝、枕に顔を近づけた瞬間、いつもと違うにおいに気づく。
昨日もちゃんと髪を洗ったのに、どうして臭いの?
そんなとき、つい自分の頭皮や年齢のせいだと思ってしまいませんか?
でも、枕のにおいは、頭皮だけでなくカバーに残った皮脂や汗、枕の中の湿気など、複数の原因が重なっていることがあります。
女性だから特別に不潔というわけでも、枕が臭うだけで加齢臭と決まるわけでもありません。
私なら、香りの強いシャンプーを買う前に「どこからにおっているか」を確かめます。
原因が頭皮ではなく寝具に残っているなら、洗髪を頑張るだけでは解決しにくいからです。
この記事では、女性の枕が臭くなる理由を整理し、頭皮・枕カバー・枕本体を切り分ける方法から、正しい洗濯と日々の予防まで紹介します。
気になる症状があるときの皮膚科への相談目安も確認していきましょう。
この記事でわかること
- 女性の枕が臭くなる主な原因と、年齢による変化の考え方
- 頭皮・カバー・枕本体のどこににおいが残っているか調べる手順
- 洗髪、すすぎ、ドライヤーで見直したいポイント
- 枕カバーと洗える枕、洗えない枕の安全なお手入れ方法
- においが続くときの買い替え・受診の判断材料
枕が臭いのは女性にも起こる|知っておきたい5つの原因

枕のにおいが気になったとき、まず知っておきたいことがあります。
においが出る仕組みは、女性と男性で完全に分かれているわけではありません。
皮脂や汗が時間とともに変化し、それが髪や寝具へ移るという流れは、どちらにも起こります。
一方で、髪の長さ、使うヘアケア製品、体調や年齢による変化によって、気になり方には個人差があるもの。
考えられる原因を一つずつ見てみましょう。
原因1|頭皮の皮脂と汗が時間とともに変化する
頭皮は皮脂の多い部位で、寝ている間も枕に触れ続けています。
皮脂や汗は出た瞬間から強い悪臭がするわけではありません。
花王の解説では、皮脂や汗の成分が常在菌に分解されたり、分解された皮脂が酸化したりすることで、酸っぱいにおいや脂っぽいにおいが生じるとされています。
つまり「枕が皮脂くさい」と感じる日があっても、それだけで洗い方が悪いとはいえないんです。
暑い日、寝汗が多かった夜、洗髪から時間がたった朝などは、複数の条件が重なりやすくなります。
前夜に洗ったのに朝におう場合は、頭皮が再び汗や皮脂を出している可能性もあります。
ただし、においの強さだけで皮脂の量や特定の病気を判断することはできません。
原因2|枕カバーに皮脂・汗・メイク汚れが残っている
毎日使う枕カバーには、髪と頭皮の皮脂のほか、顔のスキンケア製品、落としきれなかったメイク、寝汗などが付着します。
洗濯してもにおいが残るのは、落とし切れなかった汚れが繊維に残っている場合があるため。
特に、洗い終えた直後は気にならないのに、体温で温まるとにおいが戻るケースは、カバーも疑いたいところです。
とはいえ、枕カバーの黄ばみがすべて不衛生の証拠というわけではありません。
繊維の変色や洗剤の残留など、別の要因も考えられます。
においだけで原因を決めず、洗濯後の状態と使用日数を合わせて見てください。
原因3|枕本体の湿気や汚れが蓄積している
カバーを交換しても、なぜか寝る場所だけが臭う。
そんなときは枕本体にも目を向けましょう。
枕本体はカバーほど気軽に洗えないものが多く、汗がしみ込んだり湿気がこもったりすることがあります。
乾きにくい環境では、いやな生乾き臭が続く場合も。
枕を長く使っているなら、内部に残った汚れや素材の劣化も検討したい原因です。
ただし、においだけでカビの有無は判断できません。
黒い斑点、明らかなカビ臭、濡れた状態が長く続くなどの異変がある場合は、無理に使用を続けないでください。
原因4|濡れた髪や整髪料が枕に触れている
夜遅く帰ってきて、ドライヤーを途中で切って寝てしまう。
忙しい日なら、そんなこともありますよね。
でも、根元が湿った髪を枕に押し付けると、枕が水分を受け取り、乾きにくくなることがあります。
ロングヘアや髪の量が多い人は、毛先が乾いて見えても、後頭部や襟足に水分が残っていることも。
さらに、洗い流さないトリートメントやヘアオイル、スタイリング剤が布地に移る場合もあります。
すべての製品が悪いわけではありませんが、量や付ける場所を見直す余地はありそうです。
髪に付いたたばこや料理などの外部のにおいが、枕に移っている場合も考えられます。
原因5|年齢・体調・頭皮トラブルが関係することも
「女性でも加齢臭ってあるの?」
気になりますよね。
ロート製薬は、10代から50代の女性39人を対象にした頭皮臭の研究で、年代に応じてにおい成分が変化する傾向を報告しています。
具体的には、甘い香りに関係するラクトン類が年齢とともに減り、加齢臭の代表成分の一つである2-ノネナールが年齢とともに増える傾向が示されました。
ただし、対象人数は39人と限られ、個々の女性のにおいの原因を年齢だけで決める根拠にはなりません。
30代や40代だから急に加齢臭になる、という単純な話でもないんです。
生活リズムや汗の量、季節、使用する製品など、実際の状況を併せて見たいところ。
また、フケ・赤み・かゆみがある場合は、脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルが隠れている可能性もあります。
その場合は、消臭だけでなく頭皮の状態に対応する必要があります。
枕・カバー・頭皮のどこが臭う?3分でできる切り分け

原因を絞るために、高価な測定器はいりません。
必要なのは、清潔でよく乾いたカバーと、少し落ち着いて確認する時間だけ。
おすすめは、頭皮と寝具をいっぺんに変えず、順番に比べる方法です。
一度に全部取り替えると、よくなっても「何が効いたのか」が分からなくなるからです。
ステップ1|枕カバーを外して別々に確認する
まず換気した部屋で枕カバーを外し、カバーと本体を離して置いてください。
洗って十分に乾燥した直後のカバーと、数日使ったカバーの状態も比べます。
使ったカバーだけにおうなら、カバーの交換・洗濯方法が見直し候補です。
カバーを外しても枕本体から同じにおいがするなら、本体にも原因が残っている可能性があります。
ただし、鼻を近づけ続けるとにおいに慣れやすいもの。
何度も確認するより、短時間で一度チェックし、少し時間をおいて必要なら確かめる程度で十分です。
ステップ2|清潔なカバーに替えて一晩使ってみる
次に、十分乾いた新しいカバーか洗いたてのカバーを使って寝ます。
可能なら同じシャンプー、同じ枕、同じ寝室で、変える条件はカバーだけにしてみましょう。
新しいカバーでは気にならず、以前のカバーに戻すとにおうなら、布地に残った汚れを疑いやすくなります。
新しいカバーでも朝におう場合は、頭皮からの移りや枕本体に残ったにおいも候補に。
ただし、寝汗の量や室温は日によって違います。
一晩の結果はあくまで手掛かりとして、何日かの傾向を見て判断してください。
ステップ3|頭皮の状態とにおう時間をメモする
髪を洗って乾かした直後から気になるのか、夕方からなのか、それとも起床時だけなのか。
この違いは対策の方向を選ぶ助けになります。
洗髪直後から頭皮ににおいが残るなら、洗い残しやすすぎ残し、頭皮の状態などを確認。
日中から夜にかけて気になるなら、汗・皮脂や髪への外部臭の付着も視野に入れます。
起床時に枕だけがにおうなら、枕カバーの交換頻度と本体の湿気から見直すと効率的です。
気になる日は、運動、暑さ、髪を乾かしたかどうかも一緒にメモしておくと整理しやすくなります。
においの特徴は手掛かり。ただし断定はしない
酸っぱいにおい、脂っぽいにおい、生乾きのようなにおい。
表現するとしたら、こんな違いがあるかもしれません。
花王は酸っぱいにおいと脂っぽいにおいについて、発生に関わる成分の違いを紹介しています。
一方で、人間の鼻だけで「これは菌」「これは加齢臭」と特定するのは難しいものです。
香りの印象よりも、洗濯後に消えるか、湿り気があるか、頭皮に症状があるかを優先しましょう。
| 観察できたこと | 最初に確認したい場所 | まず行うこと |
|---|---|---|
| カバーを替えると軽くなる | 枕カバー | 交換頻度と洗い方を見直す |
| カバーを外してもにおう | 枕本体 | 洗濯表示と湿気・傷みを確認 |
| 洗髪後も頭皮ににおいがある | 頭皮 | 洗髪手順を確認し、症状があれば皮膚科へ |
| フケ・赤み・かゆみがある | 頭皮 | 消臭で様子見せず皮膚科に相談 |
| 雨の日や寝汗の多い日だけ強い | 寝室・寝具・頭皮 | 乾燥と通気、カバー交換を優先 |
この表は診断表ではなく、今日の手入れ先を決めるための目安です。
自分の体臭が人に分かるほど強いのか、と不安になることもあると思います。
でも、枕を鼻に近づけたときのにおいと、普段人が接する距離で感じるにおいは同じとは限りません。
一度のセルフチェックで「周囲にも臭っている」と決めつけなくて大丈夫です。
女性の頭皮のにおい対策|洗い方と乾かし方を整える

寝具だけを洗ってもすぐににおいが移るなら、頭皮と髪のケアも見直してみましょう。
といっても、洗浄力の強いシャンプーに変えたり、何度も洗い直したりする必要があるとは限りません。
優先したいのは、汚れを無理なく落として、洗い残しと湿り気を減らすことです。
シャンプー前は髪と地肌を十分にすすぐ
まず髪をぬるま湯でまんべんなく濡らし、頭皮まで水を通してください。
髪の表面だけを濡らしてすぐに泡立てると、後頭部や襟足に洗浄料が行き届きにくくなります。
特に髪が長い人は、分け目を動かしながら地肌へ水を届けるのがコツ。
ブラッシングは絡まりをほどく程度でよく、頭皮を強くこする必要はありません。
洗うときはシャンプーの使用量を製品表示に合わせ、手で広げてから使います。
泡を髪だけに付けるのではなく、頭皮全体へ届くように意識してください。
爪を立てず、指の腹で洗う
後頭部、耳の後ろ、襟足、生え際は、手が届きにくい部分です。
指の腹で頭皮に触れ、力を入れすぎずに洗いましょう。
「におうから強くこすろう」と考えがちですが、こすりすぎは刺激につながります。
医師監修のメディカルノートでも、洗いすぎやすすぎ残しが湿疹・皮膚炎につながることがあると説明されています。
硬いブラシを使うとすっきりする人もいるかもしれません。
ただ、使ったあとに痛みや赤みが出るなら、いったん使用を控える方が無難です。
すすぎは泡が消えたあとも丁寧に
すすぎが足りないと、洗浄料が地肌や髪に残る場合があります。
生え際、耳の後ろ、襟足まで、シャワーを当てる場所を変えて流してください。
髪の多い人は、頭を少し傾けたり、毛束を分けたりすると流しやすくなります。
コンディショナーやトリートメントも、製品が指定する付け方とすすぎ方を確認しましょう。
毛先中心に使うタイプなら、頭皮にべったり付けない方が扱いやすいはず。
ただし、頭皮用として設計された製品まで一律に避ける必要はありません。
製品表示に従うことが基本です。
根元から乾かして、湿ったまま寝ない
タオルで髪を押さえるように水分を吸い取り、ドライヤーで頭皮に近い部分から乾かします。
熱風を同じ場所へ当て続けず、適度な距離を取りながら動かしてください。
毛先よりも乾き残しやすいのは、後頭部の内側や襟足かもしれません。
手ぐしで髪を持ち上げて、根元に湿り気が残っていないか確かめます。
「髪の毛は乾いているのに枕が湿る」という人は、ここを優先してみてください。
夜の入浴が遅い日は、自然乾燥を待つより、短時間でも丁寧に根元を乾かす方が現実的です。
洗いすぎ・香りの重ねすぎに注意する
枕のにおいが気になると、朝晩2回シャンプーしたくなるかもしれません。
でも、洗いすぎによる刺激は避けたいところです。
洗髪頻度は皮脂量、発汗、髪質、頭皮の状態で適切なペースが変わります。
かゆみや乾燥があるのに洗う回数を増やしている場合は、一度立ち止まってみましょう。
消臭スプレーや強い香りのヘア製品も、においの原因そのものを取り除く方法ではありません。
香りが混ざって、かえって不快に感じる人もいます。
私なら、まず洗い方と乾かし方を数日見直し、それでも改善しなければ頭皮の状態を確認します。
「もっと高価なものに替えないと」と焦る前にできることは、案外あります。
朝ににおいが気になる日はどうする?
汗をかいた朝は、必要に応じて汗を拭いたり、髪を整えたりして快適さを取り戻しましょう。
頭皮のベタつきが強いなら、頭皮の状態に合った方法で洗髪することも選択肢です。
ただし、朝も夜も必ずシャンプーした方がよいというわけではありません。
肌が敏感な人は、洗いすぎによる乾燥やかゆみに注意してください。
頭皮に赤みや痛み、強いフケがあるなら、自己流のケアを増やす前に医療機関に相談しましょう。
枕カバーと枕本体の臭いを取る|素材に合った洗濯と乾燥

寝具のお手入れは「洗えば洗うほどよい」とは限りません。
カバーと枕本体では、洗える範囲も乾くまでの時間も違うからです。
ここでは、失敗しにくい順序で整理します。
枕カバーは毎日〜2日に1回を目安に交換する
枕カバーは肌や髪と直接触れるため、汚れやすい寝具です。
西川の公式サイトでは、毎日または2日に1回の洗い替えを推奨しています。
ただし、全員が毎日洗濯機を回せるわけではないですよね。
洗い替えを2〜3枚用意して、まとめて洗うだけでも続けやすくなります。
汗をたくさんかいた日や、顔や髪に油分の多い製品を使った日は早めに交換するなど、状態に合わせて調整しましょう。
あくまで目安なので、洗濯表示に合わない頻度や方法を無理に続ける必要はありません。
洗い替えを増やすのが負担なら、取り外して洗いやすい薄手のカバーや、清潔なタオルを併用する方法もあります。
タオルはずれやすい場合があるため、顔を覆ったり睡眠の妨げになったりしない置き方にしてください。
カバーのにおいが落ちないときの洗濯4ステップ
「いつもの洗濯で取れない」というときこそ、強い薬剤へ飛びつかない方が安心です。
順番は、表示確認、通常洗濯、必要なら追加ケア、完全乾燥。
まずはこれで十分なこともあります。
- カバーの洗濯表示で水温、洗濯方法、漂白剤、乾燥方法の可否を確認する。
- 表示に合う洗剤とコースで通常洗濯し、洗剤が残らないようにすすぐ。
- においが残る場合だけ、漂白可能な素材なら衣料用の酸素系漂白剤を検討する。
- 製品に記載された量・水温・時間を守って処理し、よくすすいで完全に乾かす。
酸素系漂白剤を使うときも、すべての生地に使えるわけではありません。
色柄物、シルク、ウール、装飾のある素材などは、製品表示の適合性を優先してください。
ぬるま湯が効果的と紹介されることがありますが、高温のお湯で洗うと素材を傷めることも。
設定温度を自己判断で上げず、カバーと洗剤の両方の表示に合わせましょう。
また、洗濯用洗剤や漂白剤を自己流で混ぜるのは避けてください。
特に塩素系漂白剤と酸性タイプの製品の混合は危険です。
製品にある「まぜるな危険」などの注意書きに従い、換気や手袋の必要性も確認してください。
においを消そうとして生地を傷めてしまっては、もったいないですから。
枕本体は「洗える素材」より洗濯表示を優先する
枕本体も丸洗いしたくなりますが、ちょっと待ってください。
一般に洗えることが多い素材でも、その商品が家庭洗濯できる仕様とは限りません。
枕のタグと取扱説明書に、水洗いできるか、洗濯機に入れられるか、どう乾かすかが書かれているか確認します。
例えば、ポリエステルわたやパイプ素材は洗える製品がありますが、必ず洗えるわけではありません。
一方、低反発ウレタン、そばがらなどは家庭で水洗いできない製品が多いもの。
羽毛・羽根やビーズ類も製品によって扱いが異なります。
素材名だけを見て洗濯機へ入れるのは避けましょう。
| 枕の種類・状態 | お手入れの考え方 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 洗濯可能と表示された枕 | 指定コース・洗剤で洗い、中心まで乾燥 | 洗濯機の容量、偏り、乾き残り |
| 家庭洗濯不可の枕 | 表示に沿って陰干し・カバー交換など | 水に浸けたり濡れたまま放置しない |
| ウレタンなど水に弱い中材 | メーカー指定の手入れだけにする | 変形・破損・乾燥不良に注意 |
| 明らかなカビや強いにおいが残る枕 | 使用継続を見直し、交換も検討 | 表面だけの消臭で解決したと思わない |
洗える枕は中心部まで乾いたか確かめる
枕本体のお手入れで見落としやすいのが、乾燥です。
外側を触って乾いていても、中材の奥に水分が残っていることがあります。
西川は、洗濯後に風通しのよい場所で乾かし、中までしっかり乾燥したことを確かめてから使うよう案内しています。
商品によって天日干しか陰干しか、乾燥機が使えるかも違います。
直射日光で傷む素材もあるので、干し方の表示を確認してください。
乾く時間が十分に確保できない日には、枕本体の丸洗いを後回しにする判断も大切です。
「今日の夜に使うから、多少湿っていても大丈夫」は避けたいところ。
予備の枕がない場合は、特に乾燥の見通しを立ててから洗いましょう。
洗えない枕に消臭スプレーをかければ解決する?
スプレーでにおいが一時的に軽くなる場合はあります。
ただし、皮脂などの汚れを洗い落とす方法とは別物です。
水分を加えることで乾きにくくなる枕や、薬剤が使えない素材もあります。
使用を認めているか、メーカーの取扱説明書を先に確認してください。
洗濯禁止の枕を重曹水でびしょ濡れにする、といった自己流の方法はおすすめできません。
汚れを落とせないだけでなく、乾燥不良や素材の劣化を招くおそれがあります。
普段のお手入れでは、清潔なカバーを使う、風通しをよくする、メーカー指定の干し方を守ることを優先しましょう。
どうしても臭いが取れない枕は買い替えを検討
何度も洗っているのににおいが戻る。
しかも、枕の中央がへたっていたり、寝心地まで変わっていたりする。
そうなったら、新しい枕への交換も合理的な選択です。
ただし、においだけを理由に一律で「購入後何年で交換」と決める必要はありません。
中材、使用年数、日々の湿気、メーカーが示す寿命によって違います。
買い替えるなら、におい対策の観点から、カバーを外しやすいか、本体の洗濯可否が明確か、乾燥しやすい構造かを比較してみてください。
もちろん、寝姿勢に合う高さや硬さも大切。
「洗いやすいけれど眠りにくい枕」にならないよう、寝心地も合わせて選びましょう。
枕を臭くしない習慣|年代・季節の疑問と皮膚科の相談目安

原因の切り分けと洗濯ができたら、次はにおいをためこみにくい習慣づくりです。
毎日完璧にやろうとすると続きません。
そこで、手間と効果のバランスを考えた、小さな手順に絞ってみます。
今夜からできる「3日間の見直しプラン」
1日目は、枕カバーを清潔なものに交換し、枕本体の洗濯表示を調べてください。
カバーを外したときの本体のにおいと湿り気も、短時間だけ確認します。
その夜は、髪の根元を乾かしてから寝ることを意識してみましょう。
2日目は、シャンプーの予洗いとすすぎを丁寧にして、後頭部や襟足の乾き残しを確認します。
ほかの製品を増やす必要はありません。
3日目は、においがいつ気になったかをメモし、枕カバー・本体・頭皮のうち変化があった場所を見返します。
3日で確実に改善するという意味ではありませんが、対策の優先順位を決めやすくなります。
変化が分からなくても失敗ではありません。
洗濯や入浴の負担が大きすぎない方法に調整して続ければ十分です。
夏の寝汗と冬の蒸れ、どちらも注意したい
夏は気温や湿度が高く、寝汗でカバーや枕が湿りやすい時季です。
汗が多かった夜は、翌朝早めにカバーを交換し、枕を立てかけるなどして湿気を逃がしましょう。
除湿や換気も、寝室の環境を整える助けになります。
一方、冬でも暖房や厚い寝具で蒸れてしまうことがあります。
寒い時季だから枕が湿るはずはない、と決めつけない方がよさそうです。
雨の日はカバーが乾き切ってから使えているかも確認してみてください。
柔軟剤の香りで隠すより、乾燥状態を整えることを優先したいところです。
30代・40代・50代で対策は変えるべき?
30代で急に枕が臭いと感じる人もいれば、50代以降も気にならない人もいます。
前述したロート製薬の小規模研究では、女性の頭皮臭に年代による変化が認められています。
ただ、そこから「30代の女性は全員このにおいになる」とは言えません。
年齢だけでシャンプーを選ぶより、皮脂のベタつき、乾燥、かゆみなど自分の頭皮の状態を見る方が現実的です。
たとえば、洗うたびに頭皮がつっぱる人が、におい対策だけを目的に洗浄力の強い製品へ変えるのは慎重に。
汗の多い日だけ気になるなら、枕カバー交換や乾燥の工夫が先かもしれません。
更年期の時期に発汗や寝汗が気になり始めた場合も、枕の汚れと体の変化を分けて考えましょう。
寝汗が著しい、発熱や体重減少などほかの症状があるといった場合は、頭皮以外の体調も含めて医療機関へ相談してください。
よくある質問|枕が臭いのは私だけ?
「彼や家族に気づかれたらどうしよう」と心配になるかもしれません。
でも、枕は毎晩長時間使い、誰の枕でも皮脂や汗が付着し得るものです。
性別だけでにおいの原因を決めつける必要はありません。
他人と枕を比べて、においが違うからといって病気と判断できるわけでもありません。
まずは自分が快適に使える状態を目標にしてみてください。
よくある質問|毎日シャンプーしているのに臭うのはなぜ?
頭皮から出る汗や皮脂は、洗髪後も新たに分泌されます。
さらに、すすぎ残し、乾燥不足、枕側に残ったにおいなども関係する場合があります。
だから、シャンプーの回数を増やす前に、カバーを替えたときの変化を確認すると無駄が少なくなります。
洗髪後すぐに気になる状態が続く場合や、かゆみ・赤みなどがある場合は皮膚科で相談してください。
よくある質問|香水や消臭スプレーで隠してもいい?
香りづけが好みに合うなら、使い方を守って楽しむこと自体が問題とは限りません。
ただし、元の汚れや湿気を取り除けるわけではありません。
強い香りが睡眠の妨げになる人や、香料で刺激を感じる人もいます。
まずはカバー交換と適切な洗濯を優先し、寝具への使用が認められた製品だけを表示どおりに使いましょう。
頭皮の赤み・フケ・かゆみがあれば皮膚科へ
最後に、忘れないでほしいことがあります。
におい対策を続けても改善しないとき、原因が日常の汚れだけとは限りません。
メディカルノートでは、脂漏性皮膚炎、湿疹・皮膚炎、粉瘤などが頭皮のにおいに関連する場合を挙げています。
フケ、赤み、かゆみ、痛み、湿疹、できもの、液体が出る症状があるときは、自己判断で消臭を重ねず皮膚科へ相談してください。
清潔にしてもにおいが続く場合も、受診を検討する目安です。
特に急に強い痛みや腫れ、発熱などを伴うときは、早めに医療機関で確認しましょう。
受診時には、症状が始まった時期、洗髪方法、使い始めたヘア製品、寝汗の量などを伝えると状況を共有しやすくなります。
枕が臭うという悩みで相談するのは、決して大げさなことではありません。
気になる状態が続くなら、専門家に頭皮を見てもらうことも立派な対策です。
まとめ|まずはカバー交換から始めよう
枕が臭いと気づいたとき、原因は一つとは限りません。
皮脂や汗が変化して頭皮からにおいが出ることもあれば、カバーの汚れや枕本体の湿気が残っていることもあります。
今日の優先順位は、とてもシンプルです。
- 洗いたてで乾いた枕カバーに替え、枕本体の状態を確かめる。
- 今夜は頭皮をやさしく洗い、すすぎと根元の乾燥を丁寧にする。
- 枕は取扱表示に沿って手入れし、改善しないときは頭皮の症状や交換の必要性を確認する。
いきなり新しいシャンプーや枕を買わなくても、原因が見えてくる場合があります。
女性だから、年齢だからと、自分を責める必要はありません。
できることを一つずつ試して、気持ちよく眠れる枕を取り戻していきましょう。
参考にした資料
- 花王|頭皮・頭髪のニオイ:皮脂や汗の変化、においの仕組み、洗髪の要点
- ロート製薬|女性の頭皮のニオイは年齢で変化することを発見:女性39人を対象にした研究とその範囲
- メディカルノート|頭皮が臭い:頭皮トラブルと受診の目安
- 西川|まくらカバーの洗濯方法や適切な頻度:カバーの交換頻度
- 西川|枕のお手入れ方法:枕本体の洗濯表示と乾燥
- コアラマットレス|枕の汗染みと臭いの落とし方:洗濯表示と素材別の注意点
- 消費者庁|衣料用、台所用又は住宅用の漂白剤:漂白剤の表示と安全上の注意

